yami to hikari

闇と光、 自分にもあり、隣人にもある。

タグ:知的障がい者

先月末、新人さんが退職し、
今月初旬、また新人さんが入職しました。

新人さん、ですが60歳の方です。
そしてその方の息子さんが重度の知的障がい者。
私はその方の担当職員(チューター)となりました。

1日6時間、週3日のパートさんですが、
フルタイムの方と同じように日報を書いてもらい、毎週面談します。
本日、2回目の面談でした。

通り一遍の業務上の困りごとを聞き、
通り一遍のアドバイスを行い。
その後、雑談風味に伺います(これが本題なのです)。

「どうですか・・ここでは利用者さんにかなり厳しく接することが多いですけど・・
聞いていて、観ていて、ここはおかしいとか・・何か感じることがありますか?」

内心、おかしいところだらけですよね、と思いつつ尋ねます。
新人さん、とても困った顔です(そりゃそうです)。
言葉を選びながら話されていましたが、
そのうち涙まじりになって・・。

どうしても、障がい者の親として感じてしまう、と。
そんな言い方しなくても、とか、もっと優しく接することはできないのか、と。
職員の性格もあるんでしょうけど、怒りっぱなしで何のフォローもない。
自分の息子が言われてる気持ちになる、と。

そうですよね。
私もここに来たばかりの頃、自分がおかしいのか?と苦しみました。
ましてや障がい者の親御さんなら、ここのやり方は耐えられないものでしょう。

なんというか、「THE施設」ですよね。

昭和のままの「矯正」とか「指導」とか、そこから変わってないという。

私が、仕事だと割り切って、何も感じずに、ただ6時間働きに来ている、というふうになれば済む話なんですよね・・。

「いや、本当にそこは正直になってください。今の気持ちで働き続けるのは辛すぎると思います。
苦しければ私も話を聞きますし・・課長もメンタルをとても気にしていましたから相談してくださいね」

本当に辛いだろうと、私も涙が出てしまいました。

ここだけの話にしてください、と言われましたが、
担当職員だけに留めて良い話なのだろうか?と考え、
彼女が帰ってから課長に相談、報告に行きました。

その場にいた主任も課長も、話を聞いて「嗚呼!」という表情でした。
やっぱりか、こうなったか、というような。
どうか早めに課長なり部長なりが彼女のフォローをしてください、とお願いしました。

家に帰ってきて、さっき、台所をやりながら、
なんともやり切れない気持ちと、怒りが沸いてきました。

事業所の都合で、ピースの欠けたパズルに無理やりはめ込まれる。
形が違うと知りながら。(形をよく見ることもしないで)
無理やりはめ込まれたピースは、そのうちボロッと取れる。
ああ、やっぱり駄目だったか、合わなかったか・・
それじゃまた、違うピースを探そうか。
・・・これでは永遠にパズルなんて完成しないのです。

自ら形を変える、都合の良いピースを求めているんでしょうか。
なかなかそんなのいませんから!

・・・そもそも私たちはパズルのピースなんかじゃない。

人なんですから!

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また哀しい気持ちになった

今日は夜勤です。
昨日書いた件もあり、微妙に緊張しています。

重度知的障がい者施設の利用者さんの中には、
精神病を併発している方も多くいます。
私のユニットでも18人中5人が精神病を併発しています。

それを素人同然の我々がみている危うさ。

一応、棟内には内科と精神科の診療所があります。
しかし保護室のようなところは無く、
何かあってもユニットでの見守りが基本となります。

一昨年のお盆休み、
帰省していた利用者さんが寮内に包丁を持ち込む、
といった事件がありました。
やまゆり園の事件に触発されたようです。
この方も統合失調症を併発している方で。
包丁は詰め所で、持ち物チェックで見つかったので被害には及びませんでした。
さすがにこの件は、利用者さんが精神科に入院することとなりました。

本当に我々の仕事って、難しい仕事だと思います。
もう耐性がついて、多少のことではびっくりしなくなったけど。

行政も施設側も、知っているのに知らん顔をしている部分が多すぎる。
「どうしたら職員が辞めなくなるかなぁ」
・・・とぼけたことを言うなよ、と思います。
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にゃんこ並みに毎日10時間寝てます。疲れた。

昨日は、「利用者さんによって他の利用者さんの耳が喰いちぎられる」
という記事を書きました。
こういう事故は年に数回起きます。
たとえば学校や普通の職場でこんなことが起きた場合、大騒ぎになりますよね。
重度知的障がい者施設では、「あ~、やっちゃったのね・・」
聞いた職員には一瞬の驚きはあるものの、
利用者さんの人物像や状況から、「起きても仕方のない事柄」と認識します。
「怖い」という感想もありません。

普通なら傷害事件として扱われる問題です。
しかし、被害に遭った方の保護者も、「ああ、そうなんですね」
大概そんな反応で終わってしまうのです。
大騒ぎすれば施設に居づらくなると思うのか、
相手も知的障がい者だからという気持ちからか、
あまり関心がないのか・・・。

私個人的な意見ですが、
「もっと騒いでください!施設や加害者の非をちゃんと追及してください!」
と思います。
外部からの大きな声がないと、このおかしな環境は改善しないと感じています。

耳を喰いちぎった利用者さんは、日ごろから暴力行為の顕著な人です。
もう何度も似たような事故を繰り返していますが、
保護者はどこ吹く風で、電話をしても淡白なもんです。

正直、この利用者さんに対しては、知的障がい者施設での支援に限界を感じています。

先日、この件に関して5時間近く会議をしましたが、
「もう精神科の領域ではないのか?」
私も含めてそんな意見も出ました。

精神薬は多くの利用者さんが服用しています。
多くの精神科医が有用性を認めていますが、
中には、「絶対に精神薬を使いたくない」と仰る保護者もいらっしゃいます。
耳を喰いちぎった利用者さんの保護者がまさにそんな方です(しかも医者です)。
わが子可愛さはわかりますが、相手に大けがをさせといて何だろう、と思います。

一般の人であれば警察のお世話になるか精神病棟行きです。
知的障がい者はこんな場面でも保護されるんでしょうか?
多くの知的障がい者が生活している施設では、「ありのままでいてもらう」ことはとても難しいのが現状です。
このような事故が起きた場合、普通は保護者と相談し、精神科病棟に入院して頂き、
興奮や他害が収まるまで保護室で薬の調整を行います。
薬の調整が終了後退院、精神薬を服用しながら施設での生活が再開します。

(私は今、とてもデリケートな問題を語っていると思いますが、綺麗ごとを吐く気はありません。)

どのような立場の人間であれ、人様に迷惑をかけたときは然るべき責任を取る、
それが道理ではないのでしょうか。

刑事罰に問えない一般市民は、その後「治療」ということになります。
それすら免れる存在とは?
それこそ差別だと私は思うのですが。

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書いててとてもやりきれない気持ちになるなぁ・・・。
*しかし知的障がい者が法的に裁かれる事件も過去あります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/レッサーパンダ帽男殺人事件

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