yami to hikari

闇と光、 自分にもあり、隣人にもある。

タグ:事故

昨日は、「利用者さんによって他の利用者さんの耳が喰いちぎられる」
という記事を書きました。
こういう事故は年に数回起きます。
たとえば学校や普通の職場でこんなことが起きた場合、大騒ぎになりますよね。
重度知的障がい者施設では、「あ~、やっちゃったのね・・」
聞いた職員には一瞬の驚きはあるものの、
利用者さんの人物像や状況から、「起きても仕方のない事柄」と認識します。
「怖い」という感想もありません。

普通なら傷害事件として扱われる問題です。
しかし、被害に遭った方の保護者も、「ああ、そうなんですね」
大概そんな反応で終わってしまうのです。
大騒ぎすれば施設に居づらくなると思うのか、
相手も知的障がい者だからという気持ちからか、
あまり関心がないのか・・・。

私個人的な意見ですが、
「もっと騒いでください!施設や加害者の非をちゃんと追及してください!」
と思います。
外部からの大きな声がないと、このおかしな環境は改善しないと感じています。

耳を喰いちぎった利用者さんは、日ごろから暴力行為の顕著な人です。
もう何度も似たような事故を繰り返していますが、
保護者はどこ吹く風で、電話をしても淡白なもんです。

正直、この利用者さんに対しては、知的障がい者施設での支援に限界を感じています。

先日、この件に関して5時間近く会議をしましたが、
「もう精神科の領域ではないのか?」
私も含めてそんな意見も出ました。

精神薬は多くの利用者さんが服用しています。
多くの精神科医が有用性を認めていますが、
中には、「絶対に精神薬を使いたくない」と仰る保護者もいらっしゃいます。
耳を喰いちぎった利用者さんの保護者がまさにそんな方です(しかも医者です)。
わが子可愛さはわかりますが、相手に大けがをさせといて何だろう、と思います。

一般の人であれば警察のお世話になるか精神病棟行きです。
知的障がい者はこんな場面でも保護されるんでしょうか?
多くの知的障がい者が生活している施設では、「ありのままでいてもらう」ことはとても難しいのが現状です。
このような事故が起きた場合、普通は保護者と相談し、精神科病棟に入院して頂き、
興奮や他害が収まるまで保護室で薬の調整を行います。
薬の調整が終了後退院、精神薬を服用しながら施設での生活が再開します。

(私は今、とてもデリケートな問題を語っていると思いますが、綺麗ごとを吐く気はありません。)

どのような立場の人間であれ、人様に迷惑をかけたときは然るべき責任を取る、
それが道理ではないのでしょうか。

刑事罰に問えない一般市民は、その後「治療」ということになります。
それすら免れる存在とは?
それこそ差別だと私は思うのですが。

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書いててとてもやりきれない気持ちになるなぁ・・・。
*しかし知的障がい者が法的に裁かれる事件も過去あります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/レッサーパンダ帽男殺人事件

先日、利用者さんが、
他の利用者さんの耳を喰いちぎるという事故が起きました。
耳は、皮一枚で繋がった状態。
診療所で縫合し、なんとか耳は復活しましたが。

知的障がい者施設では、いろいろな事故が起きます。
気に入らない人の顔を思いきり踏みつけ、
踏まれた人の両目から流血、失明寸前にさせたり、
体当たりして骨折させたり、
自分の指を思いきり相手に噛ませたり・・。

私たちが思いもよらないような事故です。
だから現場での職員間の叱責が強くなるのでしょうか。
働いている職員にはストレスの負荷が半端ありません。

居合わせた職員も責任を感じる問題です。
そして私も「他人事ではない」と感じます。

耳を喰いちぎった利用者さんは、
居室を施錠され、ほぼ一日中拘束されています。

今後この利用者さんの処遇が検討されることになっています。
私達も現在、どうしていいのかわからない状態です。

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知的障がい者支援は、考えさせられることが多すぎる

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