yami to hikari

闇と光、 自分にもあり、隣人にもある。

カテゴリ: 福祉

川崎の殺傷事件から5日経ちました。
当日、思わず書いた「ひとりで死ねって言うな」という意見に対するブログ・・。
今も「ひとりで死ね論争」とか名付けられ、メディアで話題になってますね。

私が書いたものも、かなり感情的なものでした。
論者の藤田氏の背景も全くわかってなかった。
彼は社会的弱者の支援を行っている方だそうです。
実際、そういう活動を行っている方の意見には、
「何故そう言うのか」の動機が明確で説得力があります。

だがしかし。
すごく単純に。

今回の犯人の生い立ち、確かにとても可哀想な境遇だと思います。
でもね、
何の落ち度も無い被害者の方が、比較できない程可哀想だよ。

やはり5日経っても、私は感情的なまんまです。

んで、
いったい社会的弱者の定義って何なん?
という疑問が湧いてきました。

身体的特徴、出自、学歴、病歴、性別、年齢、経済面、思想面などが、
他の多くの人と比べて不利な立場に置かれている人のことを言うらしい。

他の多くの人と比べて、って、どこで線引きするのだろう?
広義では、私も社会的弱者じゃん?
寛解してるものの、いまだに精神薬と睡眠薬を飲んで就寝し、
しんどいと言いながら働き、薄給を頂きなんとか生きています。
しかし、誰も私を「社会的弱者」とは認定しないと思います。
自分でも思わないし。
薄給だとしても、毎日外に出て働き、外部と繋がっていること、
がラインなのだろうか?

今の私が、「私は社会的弱者だよ!!」と大声で叫べば、
周りは冗談だと思って大笑いするでしょうね。
だけど、仕事を辞め、カーテンも開けない散らかった部屋に引きこもり、
訪ねてきた市の福祉課の人に、
「私は社会的弱者だよ!!」と叫んだらどうなるのか。
顔を引きつらせ、腫れ物に触るように丁重に扱われるんでしょうか。

どちらも、同じ私なのに。
社会的弱者って、いったい何やねん。

あと、もう二つ。今回の事件について。

「社会的弱者」である犯人も、
柳葉包丁両手に持って子どもの前に現れた時点で、
もう強者になっちゃうんでないの?
これもネットで言うなって言うけど、
完全に無敵なんでないの?

被害で負傷した方に、
「命が助かって良かったね」とはとても言えない。
包丁で切られるダメージって相当なものです。
長いリハビリが余儀なくされるでしょう。
後遺症に苦しむ方もいるでしょう。
「痛いよーおかあさーん」
事件直後の様子を映したテレビから聞こえた声。

この事件の本当の弱者は誰???
まず寄り添うべきは、誰だと思いますか?

先月末、新人さんが退職し、
今月初旬、また新人さんが入職しました。

新人さん、ですが60歳の方です。
そしてその方の息子さんが重度の知的障がい者。
私はその方の担当職員(チューター)となりました。

1日6時間、週3日のパートさんですが、
フルタイムの方と同じように日報を書いてもらい、毎週面談します。
本日、2回目の面談でした。

通り一遍の業務上の困りごとを聞き、
通り一遍のアドバイスを行い。
その後、雑談風味に伺います(これが本題なのです)。

「どうですか・・ここでは利用者さんにかなり厳しく接することが多いですけど・・
聞いていて、観ていて、ここはおかしいとか・・何か感じることがありますか?」

内心、おかしいところだらけですよね、と思いつつ尋ねます。
新人さん、とても困った顔です(そりゃそうです)。
言葉を選びながら話されていましたが、
そのうち涙まじりになって・・。

どうしても、障がい者の親として感じてしまう、と。
そんな言い方しなくても、とか、もっと優しく接することはできないのか、と。
職員の性格もあるんでしょうけど、怒りっぱなしで何のフォローもない。
自分の息子が言われてる気持ちになる、と。

そうですよね。
私もここに来たばかりの頃、自分がおかしいのか?と苦しみました。
ましてや障がい者の親御さんなら、ここのやり方は耐えられないものでしょう。

なんというか、「THE施設」ですよね。

昭和のままの「矯正」とか「指導」とか、そこから変わってないという。

私が、仕事だと割り切って、何も感じずに、ただ6時間働きに来ている、というふうになれば済む話なんですよね・・。

「いや、本当にそこは正直になってください。今の気持ちで働き続けるのは辛すぎると思います。
苦しければ私も話を聞きますし・・課長もメンタルをとても気にしていましたから相談してくださいね」

本当に辛いだろうと、私も涙が出てしまいました。

ここだけの話にしてください、と言われましたが、
担当職員だけに留めて良い話なのだろうか?と考え、
彼女が帰ってから課長に相談、報告に行きました。

その場にいた主任も課長も、話を聞いて「嗚呼!」という表情でした。
やっぱりか、こうなったか、というような。
どうか早めに課長なり部長なりが彼女のフォローをしてください、とお願いしました。

家に帰ってきて、さっき、台所をやりながら、
なんともやり切れない気持ちと、怒りが沸いてきました。

事業所の都合で、ピースの欠けたパズルに無理やりはめ込まれる。
形が違うと知りながら。(形をよく見ることもしないで)
無理やりはめ込まれたピースは、そのうちボロッと取れる。
ああ、やっぱり駄目だったか、合わなかったか・・
それじゃまた、違うピースを探そうか。
・・・これでは永遠にパズルなんて完成しないのです。

自ら形を変える、都合の良いピースを求めているんでしょうか。
なかなかそんなのいませんから!

・・・そもそも私たちはパズルのピースなんかじゃない。

人なんですから!

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また哀しい気持ちになった

どうしても気になることがあります。

20代の男性職員が、課長に話しかける際に必ず、
「課長さん」
と呼びかけることです。

これは二重敬語、NGです。

この場面に3回ほど出くわしました。
んで、不思議なのは、
呼ばれた課長も、隣の部長も、全く彼に注意せずスルーしていること。

「げげっ」と思った私が注意するべきかもしれませんが、
一度も彼と会話をしたことがなく、それはあまりにも藪から棒です。

あまり人を指摘しない私ですが、
これは教えてあげた方が絶対親切な場面です。
「課長さん」
を聞くと、ムズムズします(笑)。

昔、元夫が家から取引先に電話をした際、
「部長さんはおられますか?」
と言ったことを思い出します。
彼もまだ24、5歳で社会人歴が浅い頃です。
私の方が社会人歴が長かったこともあり、電話が終わってから、
「その使い方おかしいよ。部長はいらっしゃいますか?が正しいよ」
と教えてあげました。
(関西では「おられますか?」が敬語として市民権を得ているらしいですが)

このままだと恥ずかしい思いをヤツはずっとすることになる、と思ったからです。
そしてけっこう私は敬語とかビジネスマナーにはうるさい方です。

本日、会議でしたが、
もう齢60にもなろうとする男性職員が、
「課長さんに確認したところ・・」
とフツーに発言してるのを聞いて
むずっっっ
としました(笑)。

(福祉職だから仕方ないのか)
とまた福祉職批判が頭をかすめましたが、
正しく日本語を操る福祉職の方もたくさんいらっしゃると思います。
ただ、純粋培養の福祉職の方は、どうも敬語が苦手な方が多い印象を受けます。
使うことも少ないし、指摘されることもないのでしょう。

「課長さん」の彼が、役職者にやんわり指摘されることを祈っております。

今日は夜勤です。
昨日書いた件もあり、微妙に緊張しています。

重度知的障がい者施設の利用者さんの中には、
精神病を併発している方も多くいます。
私のユニットでも18人中5人が精神病を併発しています。

それを素人同然の我々がみている危うさ。

一応、棟内には内科と精神科の診療所があります。
しかし保護室のようなところは無く、
何かあってもユニットでの見守りが基本となります。

一昨年のお盆休み、
帰省していた利用者さんが寮内に包丁を持ち込む、
といった事件がありました。
やまゆり園の事件に触発されたようです。
この方も統合失調症を併発している方で。
包丁は詰め所で、持ち物チェックで見つかったので被害には及びませんでした。
さすがにこの件は、利用者さんが精神科に入院することとなりました。

本当に我々の仕事って、難しい仕事だと思います。
もう耐性がついて、多少のことではびっくりしなくなったけど。

行政も施設側も、知っているのに知らん顔をしている部分が多すぎる。
「どうしたら職員が辞めなくなるかなぁ」
・・・とぼけたことを言うなよ、と思います。
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にゃんこ並みに毎日10時間寝てます。疲れた。

利用者さんにガンが見つかりました。

診察のきっかけは足元がおぼつかなかったこと。
(ここら辺の経緯もいろいろあって詳しく書けません。)
総合病院でCTを撮ったところ、軽い脳梗塞が見つかりました。
ああ、これが原因だったんだね、軽くてまずは良かった、
と言っていたんですが、
右頬の腫れ、痛みの訴え、鼻鳴り等、「?」という症状が翌日現れ、
受診すると、「上顎腫瘍」との診断が。
おそらく悪性とのこと。

大きな病院ですが口腔外科がありません。
となり町の総合病院を紹介されました。

今日、受診となり、看護師と職員が付き添い。
「即日入院だろうね」と皆思っていました。
ところが、今日施設に利用者さん、帰ってきました。

早い話が「受け入れ拒否」です。

病院内のいろいろな科をたらいまわしにされ、
結局、「脳梗塞の治療を優先すべき」との言い分で。
上顎がんは最初の病院で「この人、死ぬよ」との医者の宣告があったのです。
「いつ死んでもおかしくないよ」と。
それを優先順位は脳梗塞が先だと?
もう手遅れだから拒否った?

利用者さんは自閉症に統合失調症の症状を持つ方で、
たしかに、受け入れが難しい患者さんではあります。
そして今日行った病院には精神科が無いという・・。
紹介した最初の病院も顛末が予想出来なかったんだろうか。

精神科と口腔外科のある病院となると、
この近隣では入院は無理でしょう。

どうするの?どうなるの?
我々が看取るの?
いつ死んでもおかしくない、と言われてる人のそばで、
皆、動揺しています。

利用者さんは身寄りの無い方。
重度知的障がい者で統合失調症患者、天涯孤独。
だからこんなにぞんざいに扱われたの?

ご本人はいつもどおり童女のよう。
大好きなコーヒーのことしか頭にありません。
それが余計やりきれない気持ちにさせますね。
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毎日がやすらかでありますように。

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